WORKS. 設計施工事例

大田区蒲田での賃貸マンションリノベーション事例。

全体の構成としては、大きく3つのゾーンに分類し、それぞれを異なった仕様とすることで、同一住居内でそれらが混在した新しいミックステイスト空間を目指しました。

1つ目は、寝室のヴォリュームで、壁と天井を残しクロス仕上げとしています。床材は基本桜の無垢フローリングとしつつも、寝室内の一部床をフロアタイルとすることで半屋外を感じさせるインナーテラスを設けています。


2つ目は、壁をラーチ合板で囲まれた、水回り(キッチン以外)のヴォリューム。

3つ目は、それら2つのボリューム以外の余白部分。天井と一部の壁を解体し空間を広げると共に、荒々しいコンクリート表しと塗装で仕上げることで、室内に居ながらもまるで屋外に居るかのような空間を表現しました。コンクリートのヴォリュームとラーチ合板の箱のヴォリュームに挟まれた細くて路地のような廊下を抜けると、明るく開放的な広場のようなLDKがあるというイメージです。LDKの天井は解体したことで、空間の開放感が増し、寝室とのギャップを生み出しています。

部屋ごとに仕様を分けるのではなく、1つの空間の中で、床・壁それぞれに複数の仕様を混在させることで、屋内と屋外が混在したような空間をつくりました。
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また、LDKと寝室の仕切りには障子を使用しており、荒々しいコンクリートと、凛とした障子という相反するイメージを持つ2つの要素を同居させることにも挑戦しています。既存は狭くて暗い空間でしたが、障子を採用したことで、LDKと寝室を仕切りつつも明るさを確保した開放的な空間へと生まれ変わりました。

賃貸マンション事例でしたが、様々な仕様が混在する空間をつくったり、塗装DIYイベントを開催し26名もの方にご参加を頂いたり、新しい試みが出来た事例となりました。