WORKS. 設計施工事例
オフィス
鳴門市事務所
用途:事務所
面積:456.87㎡
住所:徳島県鳴門市
施主:㈱HIROKA
設計:㈱MADARA/高瀬友基+早川あいか+Sarah BETZEL
【若者が働ける未来の鳴門の街づくりをけん引するパイオニアモデル】
渦潮で有名な徳島県鳴門市。
どの地方もそうですが、鳴門市の課題は過疎化。
近年、鳴門では「若い世代が働く場がなく、都会に行きたいというわけでもないのに都会へと流れてしまう」という深刻な問題があり、地元で働く未来を描くことが難しくなっています。
そんな徳島県鳴門市に位置するIT会社である㈱HIROKAは事業規模拡大に向けて広い事務所への移転と採用強化を検討していました。
採用強化には魅力的なオフィスづくりが必要ですが、これはHIROKAの採用強化のためのみならず、鳴門の若者たちが地元で働く未来を創造するためのプロジェクトです。
この課題に挑み鳴門に新しい可能性と活気をもたらすための空間づくりを目指しました。
このオフィスでは、単なる働く場所ではなく、地域に根差し、自由なアイデアの発想やコミュニケーションを促進する工夫をしています。
中でも食事をつくったりリラックスして過ごせる休憩室は、社員が子供を連れてきてよいスペースです。
社員の子供同士、社員と他の社員の子供、など様々なコミュニケーションが発生することを良しとしている企業文化がHIROKAにはあるのです。
小上がりの畳部屋では子供たちがゲームやアニメを楽しみながら一日過ごすことになります。
通常のサラリーマン家庭の子供は、お父さんは帰ってきて家でダラダラしている、とだけしか見えていないかもしれません。
しかしここでは親が働いている姿をどこか肌で感じながら過ごすのです。
ここで育った子供たちは親への尊敬をもち、将来自分も地元で働く未来を描くことができるのではないでしょうか。
このオフィスは子供たちも楽しめる遊び心あふれる仕掛けがあり地域とつながり未来を育む場所、鳴門に仕事と豊かな生活を実現するパイオニアモデルを目指しているのです。