WORKS. 設計施工事例
オフィス
MADARA OFFICE
【日本空間デザイン賞2019入選】
用途:戸建て住宅→事務所
延床面積:29㎡
所在地:神奈川県横浜市
築39年の戸建て住宅の2階をリノベーションして事務所とした。
もともとあった天井を撤去したが、美しい梁や小屋裏、当時の上棟祝いの幣芯が現れた。
オフィス空間であっても、過ごしていて落ち着く居心地の良い場所としたかった。
天井は木造小屋裏を現したまま、壁は白く塗装、床は無垢フローリング仕上げとした。
大きく分けて、応接部と事務スペース部がある。
応接部と事務スペース部を分けるのがラワン合板の大きな本棚だが、この本棚には1人5役を兼ねさせた。応接側と事務側からの収納棚であり、光や風を通しながら空間を緩やかに区切る間仕切りであり、応接と事務を行き来するゲートであり、オフィスを象徴するシンボリックなデザインとしての装飾でもある。
応接部は入口に下足収納を兼ねた胡桃の無垢の対面流し台、それに連続するように打合テーブルを設置した。床はアカシアの無垢フローリングでヘリンボーン貼とした。
事務スペース部は壁面にホワイトアッシュの無垢の大きな作業カウンター、床は桜の無垢フローリングで応接部とは貼分けた。
金物や照明は黒とゴールド、陶器やメタルのトグルスイッチ、カウンターや床は様々な種類の木を多用した。空間としては様々なものが入ってきても受容できるように考えて、什器や椅子は東洋のもの西洋のもの、時代やジャンルも様々なものを混在させて多様で自由な雰囲気を作りながら、全体として調和するように意識した。
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既存①
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既存②
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【大きな本棚】
この本棚には1人5役を兼ねさせました。
・応接部と事務スペース部をゾーン分け
・応接側と事務側からの収納棚
・応接と事務を行き来するゲート
・三角形の背板が視線・光・風をほどよく通しながら空間を緩やかに区切る間仕切り
・オフィスを象徴するシンボリックなデザインとしての装飾
21mmのラワン合板の積層小口もそのまま現しています。 -
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【無垢のホワイトアッシュのデスクカウンター】
大きなデスクカウンター。窓が多く、昼間は照明無しで作業ができます。 -
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【無垢の胡桃の造作机】
流し台と連続するように設置された造作机は流しと一体に見えますが、実は自由に動かせます。対面設置で少人数の打合せや作業のスペース、平行設置で大勢のパーティや会議などのスペースに可変します。 -
【収納可動棚】
傘・下足・スリッパなどを収納する可動棚もあります。 -
【無垢の胡桃の対面流し台】
対面での会話や共同作業を生みます。 -
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【家具・什器】
空間として様々なものが入ってきても受容できるように考えました。什器や椅子は東洋のもの西洋のもの、時代やジャンルも様々なものを混在させて多様で自由な雰囲気を作りながら全体として調和するように意識しています。 -
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【無垢のアカシアのフローリング】
無垢のアカシアのフローリング/ヘリンボーン貼 -
【ペンダント照明】
天井から吊り下げられた様々な形のペンダント照明が空間の雰囲気を作ってくれています。 -
【小屋裏】
開放的にするために既存の天井を壊したところ、美しい梁と上棟祝いの幣串が現れました。 -
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【出入口ゲート】
下から上に広がるように斜めにカットしています。本棚と同面せず、凹凸の立体感を持たせることで、ゲートを強調しました。 -
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