WORKS. 設計施工事例
オフィス
MADARA OFFICE
用途:戸建て住宅→事務所
延床面積:29㎡
所在地:神奈川県横浜市
築39年の戸建て住宅の2階をリノベーションしたのが、当社の事務所です。
事務所には、応接部と事務スペース部があります。
応接部は入口に、クルミの無垢の対面流し台を設置。
流し台は下足箱にもなる優れもので、打ち合いテーブルを連続するように備え付けました。
床は、ヘリンボーン貼のアカシア無垢フローリングです。
事務スペース部は、ホワイトアッシュの無垢の大きな作業カウンターを壁面に、桜の無垢フローリングを床に、それぞれ取り付けています。
仕事場ではありますが、開放的で居心地の良い空間にしたいという思いがありました。
そこで設置したのが、大きな本棚。この本棚は、5つの機能を持っています。応接部と事務スペースを行き来するゲートのようなつくりになっており、応接部側と事務スペース側の双方から使える収納棚の役割も果たしているのです。デザイン性も高く、事務所のシンボルになっています。
工事の過程でもともとの天井を撤去したところ、美しい梁や小屋裏、上棟祝いの際の幣芯が見つかりました。そのため、天井の木造小屋裏はそのままにして、当時の雰囲気を感じらるようにしています。
壁は白く塗装し、金物や照明は黒とゴールドに。陶器やメタルのトグルスイッチ、カウンター、床には、多様な種類の木を取り入れました。さまざまなテイストの素材や家具を入れても受け入れられるような空間にしたかったため、日ごろ使う器具や椅子は、東洋や西洋のものを用い、時代やジャンルを混在させて、多様で自由な雰囲気に。なおかつ、バラバラのバックグラウンドを持つものたちが調和するような空間を意識しました。
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既存①
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既存②
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【収納可動棚】
傘・下足・スリッパなどを収納する可動棚もあります。 -
【無垢の胡桃の造作机】
流し台と連続するように設置された造作机は流しと一体に見えますが、実は自由に動かせます。対面設置で少人数の打合せや作業のスペース、平行設置で大勢のパーティや会議などのスペースに可変します。 -
【無垢の胡桃の対面流し台】
対面での会話や共同作業を生みます。 -
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【家具・什器】
空間として様々なものが入ってきても受容できるように考えました。什器や椅子は東洋のもの西洋のもの、時代やジャンルも様々なものを混在させて多様で自由な雰囲気を作りながら全体として調和するように意識しています。 -
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【無垢のアカシアのフローリング】
無垢のアカシアのフローリング/ヘリンボーン貼 -
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【大きな本棚】
この本棚には1人5役を兼ねさせました。
・応接部と事務スペース部をゾーン分け
・応接側と事務側からの収納棚
・応接と事務を行き来するゲート
・三角形の背板が視線・光・風をほどよく通しながら空間を緩やかに区切る間仕切り
・オフィスを象徴するシンボリックなデザインとしての装飾
21mmのラワン合板の積層小口もそのまま現しています。 -
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【無垢のホワイトアッシュのデスクカウンター】
大きなデスクカウンター。窓が多く、昼間は照明無しで作業ができます。 -
【ペンダント照明】
天井から吊り下げられた様々な形のペンダント照明が空間の雰囲気を作ってくれています。 -
【小屋裏】
開放的にするために既存の天井を壊したところ、美しい梁と上棟祝いの幣串が現れました。 -
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【出入口ゲート】
下から上に広がるように斜めにカットしています。本棚と同面せず、凹凸の立体感を持たせることで、ゲートを強調しました。 -
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