「うちの間取り、結局変わらないんでしょ?」という誤解
中古物件のリノベーションを検討し始めると、必ずと言っていいほどぶつかる壁があります。
「水回りの位置が決まっているから、間取りは大きく変えられない」
そんな話を聞いて、「じゃあ大して変わらないなら、リノベーションはやめておこう」と検討自体をやめてしまう方が少なくありません。実際、当社にご相談にいらっしゃる方の中にも、他社で一度そう説明されてから来られた方が多くいらっしゃいます。
けれど、それは半分正解で、半分は思い込みです。
水回りは「動かせない」のではなく「動かし方を知らない」だけ
キッチン、浴室、トイレといった水回り設備は、給排水管の取り回しが絡むため、たしかに壁や建具を動かすよりも制約が多いのは事実です。特に排水は勾配(傾き)が必要なため、床下の構造や配管ルートによっては、大きく移動させることが難しいケースもあります。
しかし「難しい」と「不可能」の間には、大きな差があります。
- 床下の懐(ふところ)寸法を確認し、配管を通せるルートを新たに設計する
- 排水経路を工夫し、水回りを別の階・別の位置へ移設する
- 構造上動かせない部分は残しつつ、そこを起点に間取り全体を再構成する
こうした工夫を積み重ねることで、「水回りありき」の間取りではなく、「暮らし方ありき」の間取りへと組み替えることができるのです。当社では、既存の建物が持つ制約を弱点として捉えるのではなく、その建物ならではの個性として「見立て」直し、暮らしに合わせて空間を可変させていくことを大切にしています。
「大して変わらない」で終わらせないために
リノベーションの可能性は、図面や一般論だけで判断できるものではありません。同じ間取りの物件でも、構造・配管ルート・階数・隣地との関係によって、実現できる変更の幅はまったく異なります。
「これくらいしか変わらないなら」と結論を出す前に、一度その物件固有の条件を見てみることをおすすめします。実際に調査してみると、当初想定していたよりもずっと自由度の高いプランが見えてくることは珍しくありません。
諦めるかどうかを決めるのは、可能性を知ってからでも遅くはありません。まずは一度、ご相談ください。