「ホテルのような部屋」と「ホテルライクな住まい」は違う
白い壁、整ったベッドメイク、ほのかな間接照明。ホテルに泊まったとき、「こんな空間で暮らせたら」と思われた方は多いのではないでしょうか。
けれど、ホテルの内装をそのまま持ち込んでも、ホテルライクな住まいにはなりません。ホテルの心地よさは、素材や家具だけでなく、「迎えられる体験」が設計されていることから生まれているからです。
タワーマンションのセカンドハウスは、その体験を自分のためにつくれる、数少ない場所だと私たちは考えています。
セカンドハウスは、「使い方」から設計が変わる
メインの住まいと違い、セカンドハウスには独特の使い方があります。
- 滞在は、週末や数日など、限られた時間になる
- 来るたびに「帰ってきた」と同時に「非日常に入った」と感じたい
- 不在の期間が長く、日々の手入れが行き届かない時間もある
- ご家族や友人、大切なゲストを迎える機会がある
つまり、必要なのは日常の家事を回すための設計ではなく、滞在の時間を最高にするための設計です。同じ広さでも、メインの住まいとは優先順位がまったく変わります。
まず決めたいのは、「誰が、どんな時間を過ごす場所か」
セカンドハウスは、目的が明確なほど、満足度の高い空間になります。
- 一人で静かに過ごし、頭を空にする場所なのか
- ご夫婦でゆっくり過ごす、二人だけの場所なのか
- ご家族や友人を招く、もてなしの場所なのか
- 仕事の合間に、短期間こもるための場所なのか
誰が使うのかで、寝室の広さも、キッチンの位置も、ソファの置き方も変わります。MADARAでは、デザインの前に、この目的とターゲットを定めることから設計を始めます。セカンドハウスでは、ご自身だけでなく、滞在するゲストも大切な利用者のひとりです。
ホテルから学ぶべきは、「引き算」と「連続性」
ホテルの空間には、設計の学びがたくさんあります。
持ち込むものを、絞る
ホテルの客室が美しいのは、そこに置かれているものが厳選されているからです。セカンドハウスも、生活用品を最小限にし、空間の余白を主役にすることで、ホテルのような静けさが生まれます。収納は、「たくさん入る」ことより、「必要なものだけが静かに収まる」ことを重視します。
玄関から寝室まで、体験をつなぐ
ホテルでは、エントランスからベッドまで、一連の流れの中で気持ちが切り替わるように設計されています。
- 玄関を入った瞬間の、光と香りの印象
- 廊下から部屋へ、視線が開けていく順序
- 照明の明るさが、段階的に落ち着いていく流れ
空間を「部屋の集合」ではなく「体験の連続」として描く。これが、ホテルライクな空間の本質です。
照明で、時間帯ごとの表情をつくる
ホテルの居心地のよさの多くは、光でつくられています。天井の全体照明に頼らず、間接照明や壁面の光、手元の光を重ねることで、同じ部屋が昼と夜でまったく違う表情になります。
タワーマンションの場合、夜の窓に室内の光が映り込みやすいため、光の位置と明るさの設計が、夜景の見え方まで左右します。
水回りを、ご褒美の場所にする
ホテルでの時間を特別に感じさせるのは、バスルームやパウダールームの存在でもあります。広さだけでなく、素材、光、タオルや小物の収まりまで整えることで、水回りは、一日の疲れをほどく場所になります。
タワーマンションだからこそ活きる要素
タワーマンションには、ホテルライクな空間をつくるうえでの強みがあります。
- 眺望:窓の向こうに広がる景色が、最高の背景になる
- 高さがもたらす静けさ:地上から離れた、独立した感覚が得られる
- 共用部のホスピタリティ:エントランスや共用施設が、迎える体験の一部になる
眺望は、変えられない価値です。その景色をどう迎え、どう暮らしの中心に据えるかが、設計の腕の見せどころです。
不在の時間も、設計に含める
セカンドハウスで見落とされがちなのが、「使っていない時間」の設計です。
- 長期間不在でも、空間の質が保たれる素材選び
- 到着してすぐに、くつろぎを始められる動線と準備のしやすさ
- 手入れが少なくて済む、水回りや設備の計画
- 管理や点検を、無理なく運用できる仕組み
使っていない時間も含めて、空間の価値が保たれる設計を考えることが、長く愛される別邸の条件です。
「ホテルライク」が、自分らしさを消さないために
ホテルライクを追求しすぎると、「整っているけれど、誰の家でもない空間」になる危険もあります。
だからこそ、ホテルの要素を取り入れながら、そこにご自身の物語を重ねることが大切です。好きな素材、大切にしている時間、手放したくない一品。ホテルにはない、「あなたの別邸」であることの個性が、空間に深みを与えます。
整えることと、自分らしくあること。その両方が成り立つ空間が、セカンドハウスの理想形だと考えています。
宿泊施設の設計にも、携わってきた視点から
MADARAは、一級建築士事務所として、住宅だけでなく、オフィス、店舗、宿泊施設、収益不動産など、さまざまな用途のリノベーション設計施工を手がけています。
宿泊施設の設計では、「誰に、どんな体験を届けるか」を起点に、空間を組み立てます。その考え方は、ご自身とゲストのための別邸づくりにも、そのまま活きると考えています。
次の週末が、待ち遠しくなる場所へ
扉を開けた瞬間に、日常が静かにほどけていく。そこで過ごす時間が、次の一週間を支えてくれる。
そんな場所があることは、とても豊かなことです。
あなたの持つタワーマンションの一室は、ホテル以上に「あなたらしい」別邸になる余白を、まだ残しているかもしれません。
ご相談をお待ちしています
横浜市西区、中区、みなとみらいエリア、そして都内のタワーマンション、都内マンションでセカンドハウスをお持ちの方、またはご検討中の方。「ホテルのような心地よさと、自分らしさを両立した別邸にしたい」とお考えでしたら、ぜひMADARAにご相談ください。
もちろん、その他のエリアの方も大歓迎です。ご購入前の段階でも、まだ具体的なイメージがなくても構いません。まずは、あなたのお話をお聞かせください。