なぜ私たちは、初回打合せで
空間の話をしないのか。
MADARAに相談しに来たのに、最初に間取りや内装の話にならない。そう感じる方がいるかもしれません。
これは、意図的なことです。
契約した後に気づいても、遅い
以前、設計契約をしてから生き方ヒアリングを進めていく中で、「この方と一体になって設計できるだろうか」と感じたことがありました。
設計が進むにつれて、だんだんと歯車が噛み合わなくなっていく感覚。仕事としては完成させた。でも「やってよかった」とは思えなかった。
その経験から、共感は契約の前に確認しなければいけない、と気づきました。
たどり着いた、シンプルな受注基準
いろいろと自分の中を掘り下げていったとき、最終的にたどり着いた基準はこれだけでした。
「この人のために頑張りたいと思えるか。」
案件が面白そうでも、条件が合っていても、これが湧かなければ受けない。逆に、案件が地味でも条件が少し厳しくても、「この人のために」があれば乗れる。
共感のスイッチは、どこにあるか
では、「この人のために」が湧く人とはどんな人か。
初回打合せで経緯を聴いているとき、自然と「家族に喜んでほしい」「仲間と豊かな時間を過ごしたい」「誰かに喜んでもらいたい」という言葉が出てくる人がいます。
そういう言葉が出てきたとき、私の中に自然と「この人のために頑張りたい」が湧いてきます。
反対に、話が終始「自分がこうしたい」「費用対効果が高ければいい」で完結している場合は、なかなか共感のスイッチが入らない。
どちらが良い悪いということではありません。ただ、MADARAが目指す空間づくりは、「喜びを誰かと共有できる人」と一緒でないと、本来の力が発揮できないんです。
すべての原点は、マッチ箱でした
子どもの頃、マッチ箱で小物入れをつくって、おばちゃんに喜んでもらえた記憶があります。
そのとき感じた「人の喜びは自分の喜びだ」という一体感。これが、私のすべての出発点です。
「空間は、人を変える。」「喜びが循環する場所をつくる。」「相手の幸せを願って設計する。」
私たちの設計思想は、あのマッチ箱の小物入れから始まっています。
だから共感できるクライアントというのは、形は違っても「誰かの喜びが自分の喜びになった瞬間」を知っている人なのかもしれない、と思っています。
安心の場がなければ、本音は出てこない
「開示しない人は合わない」と思っていた時期があります。でもそれだけじゃなかった。
相手が開示できるかどうかは、こちらが安心の場をつくれているかどうかにもかかっている。
笑顔で迎える。相槌でしっかり受け取る。判断しない。先に自分が開く。
「安心の場をつくる」は、打合せが始まる前から終わるまで、ずっと流れ続けているものです。
安心の場がなければ、開示は生まれない
↓開示がなければ、共感は生まれない
↓共感がなければ、一体にはなれない
↓一体になれなければ、空間に愛は宿らない
だから、空間の話は後でいい
間取りや素材やデザインの話は、あとからできます。
でも「この人のために」という共感は、最初の時間の中でしか生まれない。
初回打合せで空間の話をしないのは、その後の設計を本物にするための、一番大切な準備をしているからです。
株式会社MADARA
株式会社MADARA
代表取締役・一級建築士 高瀬
空間づくりについて、まずお話を聞かせてください。
どんな経緯で、どんな空間をつくりたいのか。
その話から、一緒に始めましょう。
※ご相談は無料です